愛知トリエンナーレ2013-岡崎会場

岡崎シビコ

愛知トリエンナーレは幾つかの会場に分かれていて、メイン会場周辺は徒歩で回れる範囲で会場が隣接している。
しかしながら、ここ、岡崎エリアのみやたらと離れている。
電車でも時間がかかるし、車でもある程度かかる。

map_okazaki_2013aichi

因みに最寄り駅は東岡崎駅。
ここにも展示があるが、今回は車移動だったこと、あまり興味がなかったこともあって回らなかった。

このエリアで最も大きな会場は岡崎シビコ、デパートであったものが古くなり、三階くらいまでは以前の面影を残し、そこから上は使われていない。この使われていないところを会場として使った様だ。

おかざえもん風鈴

最初に断っておくと、
まず、この町はおかしい。変だ。
この岡崎市には全く可愛くないゆるキャラ、おかざえもんなるものがいるが、それがここそこに貼られている。
ほとんどこの町はその繁栄の望みをこのよくわからないキャラに託している。
レジにも無数のおかざえもんが見られた。ほとんど町全体がインスタレーション作品なんじゃないのかと思う位だ。

今回は最初に岡崎シビコを含む康生会場、その次に松本町会場という順で回った。

まず康生会場、岡崎シビコ。
ここはその会場の古さと雰囲気を活かしたインスタレーションがメインの展示だった。
暗く、不気味で、今回の愛知トリエンナーレの中でも大きな存在感を放っていた。

最初に待っていたフロア。
ここが最もこの界隈で強烈な印象を持って自分を迎えてくれた。
グチャグチャになった新聞紙が、かなりの質量を持って山を成し、そこにグランドピアノの残骸が積まれている。
真っ暗な部屋で、真っ黒なピアノとモノクロームの新聞紙。
ほとんど探検のような気持ちで回る。
何かしらの心霊スポットとでも言わんばかりの圧迫感と雰囲気に包まれている。

向井山朋子+ジャン・カルマン

向井山朋子+ジャン・カルマン

向井山朋子+ジャン・カルマン

向井山朋子+ジャン・カルマン

向井山朋子+ジャン・カルマン

向井山朋子+ジャン・カルマン

向井山朋子+ジャン・カルマン

向井山朋子+ジャン・カルマン

 

 

 

奥の方まで行くと、教室の様な部屋が何の断りもなしに登場する。
椅子が並べられ、今までいた風景を切り取るように大きく長方形が開けられていた。
なるほど、眺めるのだな、と思った。
今までの異様な世界を切り取り、そこから眺めるのだ。
客観と主観が入り乱れた世界、そんな対をここに並べて見たかったのかなと思う。

 

 

 

向井山朋子+ジャン・カルマン

それはともかく、雰囲気は素晴らしい。
教室の後ろにかけてあるハンガーの影を、人の仕事でもって描いてあるところに得も言われぬこだわりを感じた。

向井山朋子+ジャン・カルマン

向井山朋子+ジャン・カルマン

次のエリアは見る角度によって写真が変わる印刷方法を駆使したインスタレーション。
実際の街をダンボールで再現し、それを上記の方法でパネルに起こし、迷路のように形作っている。
途中途中に、その写真の中で使われた山ほどのダンボールがうず高く積まれる。
集積の力を感じる。

バシーア・マクール

バシーア・マクール

バシーア・マクール

バシーア・マクール

一つフロアを上がると、写真を駆使したインスタレーションが展開されていた。
何かわかるようなわからないような不気味な写真が渦を巻くように並べられ、暗い部屋を彩っていた。

志賀理江子

志賀理江子

ただ不気味。
そのことしか、良くも悪くも自分にはわからなかった。

志賀理江子

志賀理江子

最後は屋上。
真っ白な屋上。

栗原健太郎+岩月志穂

栗原健太郎+岩月志穂

栗原健太郎+岩月志穂

栗原健太郎+岩月志穂

 

 

 

サングラスをすすめられるが勧められるが、夕方だったため、つけないことにした。
押し花のような、細かな植物を、ガラスか、または樹脂か、透明な中に閉じ込めたテーブルが幾つか並ぶ。
それ以外はただ、だだっ広い。
フラフラとそこを放浪すると、連れが気付いた。

地面から2mばかりのところに、透明のネットがピンと貼られている。
それはこの屋上全て覆っている。

 

 

 

 

栗原健太郎+岩月志穂

康生会場
なるほど、そういう仕掛けがあったか、と思う。
ただ、だからなんだと言いたい気持ちにもなった。

岡崎シビコを出て、康生エリアの他の会場を巡る。
暗い会場に船のようなものが浮かん出たり、道端に銀色の大きなものがあったり、さらっと見て回った。

ちょっと休憩して、松本町会場に移動。
この会場は、すごく雰囲気がある。
松本町1
小さいエリアだけれどこの雰囲気は、このトリエンナーレ1と言える。
展示が面白いか面白くないかについては、言及しない。
パーマ屋さんを金属の輪っかで覆ったものや、マルクスの誕生日を祝うという映像作品。たくさんの柱につけられた小さな人形の集積。
松本会場2
松本会場3
松本会場4
ここで一番良かったのは、ビンテージ着物を扱ったKIMONO YUANというお店である。
展示ではない。
着物、欲しいと思った。

YUAN

YUAN

いたるところに『生きる喜び』と印刷された紙が貼られている。
これは宗教かな、何か自分の知らないこの地域の信仰なのかと思った。
しかしながら、違った。オノ・ヨーコだ。
宗教だな、と思った。

オノ・ヨーコ

オノ・ヨーコ

また、ある事に気付いた。
結果的に岡崎会場は回ってよかった。
本当は余り期待していなかったけれど、回ってよかった。
松本町8