年が明けた-2014’1.10

気付くと年が明けていた。
ある1年が終わって、新しい一年が始まったのだ。
その境目は、昨日と今日と代わりのないものだけれど、その部分だけは妙に大きな差があるような気がしていつも特別な気持ちになる。
ほとんど新しい世界が始まったのではないかというような、そういう得も謂れぬ特別な1分一秒によって裁断されている。

自分は毎年この時分には、故郷の新潟にいる。
大晦日に母方の実家で山の様なご馳走を食べ、父がグラグラと酔っ払った頃に家へ帰ってくる。
その車の中で年を越すこともあれば、そのあと友達と遊んでいる時に越すこともある。
除夜の鐘が遠くから鮮明に聞こえて、塊のような雪がフロントガラスに吸い込まれて行くような寒い寒い地方では、大晦日の夜といえど、ほとんど外に人はいない。

年末年始を大阪で過ごしたのは、これで2回目だ。

1回目は仕事を辞める時に帰らなかった。
社会人1年目。お金が全くなかったのだ。

そうして今回が2回目。
年に何度かしか親に会える機会がないので、こういう時に帰っておきたいと常々思っていたけど、妙な焦燥感というか、そういうものに当てられて気が乗らなかった。
また、大晦日から元旦にかけては大阪京都は電車が動いているということもあって、それに乗って、京都のお寺に二年参りに行って見たかったのだ。
このことを自分はずっと知らずにいた。
初めて帰らなかった年明けに、会社の人に聞いたのだ。なんて勿体無いことをしたのだろうと思った。

そうして、今年はその電車の中で年を越した。

今年はとくに、
もしかしたら毎年そんな風に思っていたかもしれないけれど、年末年始が特別なものだという気にならなかった。初詣も、初売りも、そういうありとあらゆる行事を行ったが、なんとなく、特別な高揚感というかなんというか、ああ言った類のものを感じることが意外なほどできなかった。
だからと言ってどうということは特にないし、そういうもんだと言われればそうだけれど、案外な気がして、楽しまなければならないといった焦りに支配されたのも事実だ。

基本的に、年越し、正月とよく眠った。
ちょっと贅沢をして、よく眠った。
そうすると、いつの間にか時間はあっという間に過ぎ去って、長い長い休みもいよいよ終わってしまった。